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親知らず(第三大臼歯)について

〜矯正治療を行うに当たって、必ず親知らずを抜かなければいけないのでしょうか?

矯正治療をするので、親知らずを抜きましょう!」こんなことを言われてしまうのではないかと心配している人もいるでしょう。
「矯正治療」と「親知らず」の間にいったいどんな因果関係があるのでしょうか?

初めて来院される患者様とお話していると、「親知らずが萌えて(はえて)きて、前歯がガタガタがでてきた」、ということをよく伺います。
イメージとしては、後ろから大きな親知らずが押してその力が前歯にまで伝わってガタガタした、と思われるようです。
しかし、親知らずが押しただけでは、歯のガタガタが出てくることはありません。
歯が萌えてくる力は非常にわずかなもので、ちょっとした障害があると萌えることすらできなくなってしまうのです。
 

矯正治療に際して、親知らずを抜く必要があるのは、特殊な場合だけです。

ひとつは、歯の傾きを後ろ側に倒す治療方法です。すべての歯を後ろに倒していくので、親知らずがあると後ろの歯が倒せないからです。
 

下顎にMEAWという特殊なワイヤーを装着し、ゴムの力で下顎の歯を動かしていきます
    
もうひとつは、外科的矯正治療でアゴの骨を切ってアゴを後ろに下げる治療方法です。親知らずがあるとアゴを下げることができないからです。(外科手術は提携先の医院で行ないます。)

お口の中の清掃状態をみて、親知らずの周りのブラッシングが良くできていないときにも、患者様と相談し、親知らずを抜くこともあります。これは、あくまでも「親知らずという歯が悪いわけではなく、親知らずが萌えている周囲の環境が悪い」ために抜歯をするのです。

また、骨の中で埋もれたまま萌えてこられない親知らずが、隣の歯の根を食べて(吸収)してしまうこともあり、そのような場合には、親知らずを抜く、あるいは親知らずを残して、前の歯を抜くこともあります。(下の写真参照)
 

【ケース1】
【ケース2】

 
第二大臼歯抜歯後、4ヵ月後に親知らずが萌えてきました。
 
   

矯正治療を考えられているのであれば、まずは親知らずを抜歯するのではなく、一度相談をして頂き、必要があれば、抜歯をしていくのが良いでしょう。

             
 
 

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